つぐみが切ったスイカを縁側に運び、俺たちは夏の庭を眺めながらスイカを食べた。
庭中で蝉が鳴いている。
気温は高いが、風があるので気持ちがいい。
風鈴が小さく音を立てた。
こんな日に縁側でスイカを食べるなんて、いかにも夏休みという感じだ。
徹生「つぐみは、勉強ははかどってるか?」
俺はなんとなく尋ねてみる。
つぐみ「んー。今日は、本読んでたんだよね」
俺に向き直り、つぐみは答える。
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