Graphic 03

過去問の山が大きく傾き、委員長は踏み台から身を乗り出してバランスを取ろうとした。
徹生「危ないっ!」
本のバランスを取るどころか、委員長は自らのバランスを崩し、空中に身を投げ出してしまう。
俺は慌てて委員長に手を伸ばした。
だけど、とっさのことに支えることができない。

蘭「やっ……!」
徹生「ぐっ……!」

俺たちはもつれ合うようにして、床に倒れこんでしまう。
蘭「いったーい……
徹生「いたた……」
一瞬、火花が見えたぞ……。


©AcaciaSoft